パラかめタクシー、○○中!
※当ブログは一部フィクションであり、もしかしたら実在するかもしれない「パラかめ」を名乗る法人等とは無関係です (左の絵はイメージです)
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                                   ◆次回更新予定日◆ 12/5


プロフィール

乗務員名:はやたまG
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
いつもご乗車いただきましてありがとうございます。
パラかめタクシー運転手のはやたまGです。
4輪・2輪とも半クラッチが苦手なプロドライバーです。
       ( 中 略 )
では、本日もタクシードライバーGのひとりごとにお付き合い下さい。


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4度目は断った
正直、あまり利用してほしくないお客さんはいる。
そのほとんどが、酒癖の悪い酔っ払いだ。
このお客さんもそうだった。
しかもこのお客さんは、わざわざウチの会社を指定してくれてしまう。
さらに、気に入った運転手を呼びつけることも。
運転手の間では、評判が悪かった。

昼過ぎ、昼食を終えて出庫しようと無線の休憩登録を解除すると、いきなり無線が鳴った。

 配車 「2丁目の畑山さん(仮名)のお宅へどうぞ」

うわ〜、あの評判の悪い畑山さんに当たっちゃったよ…

そんなコト考えていても仕方がない。
配車された以上は乗せなければならない。
それに、まだ昼過ぎだ。
何事もないだろう。

お宅へ迎えに行くと、出てきたのは少し赤ら顔の中年男だった。

 G   「お待たせしました、パラかめです、どうぞ〜」
 客   「いいんだいいんだ、そんなドアサービスなんかしなくて」

ん?
結構マトモだぞ?

 G   「はい、どちらまで行きましょうか?」
 客   「まず花屋に行ってくれ」
 G   「はい」
 客   「そのあと消防署と警察署に行って、最後は自宅に戻ってくる」
 G   「わかりました」
 客   「日頃我々のために働いている人に敬意を表して、花を贈ってるんだ」

かなりマトモだぞ?
ってーか、かなり立派な考えだぞ?

 客   「運転手さん、いいね〜」
 G   「は?何がでしょう?」
 客   「いいカンジの運転手だって言ってんの」
 G   「ありがとうございます」
 客   「名前は何ていうんだ?」
 G   「Gと申します」

やばい!
気に入られちゃうよ!

花屋→消防署→警察署と巡って、自宅に戻ってきた。

 客   「ありがとう、Gさん、またよろしくな」

酒を飲んでいなければ、かなりマトモな人なのかもしれない。
酔っていなければ大歓迎のお客さんだ。


1時間半後、また無線が鳴る。

 配車 「さっきの畑山さんのお宅に向かってもらえる?」

早速来たか…
お宅へ迎えに行くと、少し酒臭いお客さんが出てきた。
まだ16時前だぞ。

 G   「お待たせしました、パラかめです、どうぞ〜」
 客   「何だよ〜、またお前かよ〜」

ん?
指名したんじゃないの?

 G   「はい、どちらまで行きましょうか?」
 客   「どっか開いてる飲み屋ない?」
 G   「まだ16時前だから開いてるトコないと思いますよ」
 客   「そんなコト言わないで探せよ〜」
 G   「私がですか?」
 客   「じゃあいいよ、まったく、口ごたえしやがって」

だいぶさっきと様子が違うな…

 客   「仕方ない、そこのソバ屋に行け」

ソバ屋に着くと、まだ暖簾(のれん)がかかっていなかった。

 G   「まだ開店前みたいですよ」
 客   「『畑山が来た』って言ってこい!」

言われるがままにソバ屋のドアを開ける。

 G   「ごめん下さ〜い」
 店主 「申し訳ない、まだ準備中なんだよ」
 G   「いえ、畑山さんが入りたいって言ってるんですけど」
 店主 「またあの人か…、迷惑な人だ」

運転手だけじゃなく、ソバ屋でも厄介者扱いか…

お客さんが店に入るとき、俺に向かって一言。

 客   「1時間後に迎えに来い」

1時間か…
そう言われると、仕事ができないんだよな…
駅につけてもお客さんがいなければ駅から出られないし、逆にどこか長距離の仕事が当たるかもしれないし…


結局、1回仕事をした後、ちょうど1時間後にソバ屋に迎えに行った。

 G   「お待たせしました〜、畑山さ〜ん、パラかめで〜す」
 客   「おお!何でお前が来るんだよ?」

何だよ、迎えに来いって言ったじゃん。
1時間前よりだいぶ酔っ払ってるな…
やだな〜…

 G   「はい、どちらまで行きましょうか?」
 客   「どちらって、自宅に決まってるだろ!」

決まってるのか?
でも、助かる。
さっさと降ろそう。

自宅に向かって走行中、お客さんが口を開く。

 客   「おい、どこに行くんだ?」
 G   「どこって、自宅に行くんじゃないんですか?」
 客   「そんなこと言ったか?」
 G   「おっしゃいました」
 客   「自宅じゃないよ、街中に行け!」

何だよ、一体。
早く降ろしたい気持ちは、より強くなった。

 G   「お客さん、だいぶ酔ってるので自宅に戻られた方がいいと思いますよ」
 客   「何〜、まだ全然酔っ払ってないよ」

だいたい酔っ払いはそう言うんだよね。

 客   「おい、どこに行くんだ?」
 G   「どこって、『街中に行けっ』て、ついさっきおっしゃったじゃないですか」
 客   「そうか、悪いな」

なんだ、コイツ?

 客   「正直な気持ちを聞きたい、俺にムカついた?」

じゃあ正直に答えてやろう。

 G   「ええ、今イラッときました」
 客   「そうか、ゴメンゴメン」

バカバカしい。
もう敬語を使うのはやめよう。

街中までの道は大渋滞。
お客さんと一緒にいる時間が長い…

 客   「どこかでラーメンでも食って行こうや」
 G   「やだ!」
 客   「いいじゃん、夕飯食おうぜ」
 G   「自宅でニョーボと食べるからいい!」
 客   「客の言うこと聞け!」
 G   「やだ!」

 客   「俺、どこに行くかわかる?」
 G   「わかるわけないじゃん」
 客   「考えもしないで『わかるわけない』なんて言うな、考えろ!」
 G   「どこかの飲み屋でしょ」
 客   「そう!で、何ていう店?」
 G   「知るか!」

 客   「お前、空手とか合気道は何段だ?」
 G   「段どころか、そんなのできるわけないじゃん」
 客   「そんなんじゃ、ヤクザに絡まれたときどうするんだよ!」
 G   「絡まれないように自衛していればいいんだよ」
 客   「そんなんで女房子供を守っていけると思ってるのか!」
 G   「なんだ、それ?」
 客   「女房子供を守るために、空手と合気道を教えてやる!」
 G   「やだ」
 客   「やだとは何だ?女房子供を守る気あるのか?」
 G   「腰も膝も肩も肘も痛いんだよ」
 客   「あ〜わかる!俺もそうだ!」

酔っ払いながらも、言っていることには正論が時々ある。
でも、いくら正論でも、あまり熱くなりすぎて相手に絡むようではダメだ。
ん?
俺って、このタイプか?
気をつけよう。

やっとのことで、繁華街に到着。
目的の店の前に車を止め、ドアを開ける。

 客   「ん〜と、2時間後に迎えに来て」
 G   「やだ!」
 客   「いいじゃん、来てよ」
 G   「その時間は家で夕飯食ってるよ」
 客   「じゃあ、終わったらでいいから」
 G   「何時になるかわからないよ」
 客   「じゃあ、携帯の番号教えて」
 G   「絶対やだ!」
 客   「どうしても?」
 G   「どうしても」
 客   「何だよ、ケチ」

もうこれ以上関わりたくない。
4度目は断った。

降り際に、お客さんがまた熱く語る。

 客   「運転手さんはいい人だ!」
 G   「ありがとう」
 客   「運転手さんに文句を言うヤツがいたら、俺が殺してやる!」

じゃあお客さん、自殺するの?

もう勘弁してくれ…

(やっと書き終わった…)

ジョニー黒木、現役引退
プロ野球の千葉ロッテマリーンズから戦力外通告を受けた黒木知宏投手が、現役を引退するというニュースを聞いた。

あああ…
残念。
もう一度彼の雄姿が見たかった。

一部報道によると、選手が主催となって、来年のオープン戦で引退試合を行うという。
ぜひ、行きたい。
チケットは争奪戦になること間違いないだろうが。

ただ…
ソフトバンク戦だけは引退登板に当てないでほしいな。


長い間、お疲れ様でした。